2018年7月アーカイブ

DVDビデオのマスターを作成する際の注意点

DVD ビデオは、DVD プレーヤーで再生することができる映像DVD です。販売されている映画のDVD などはDVD ビデオ形式になっており、ほとんどのDVD プレーヤーで再生可能な形式です。DVD ビデオは、"DVD-Video 規格" に準拠した作り方をしないと上手く再生することができません。たまに「DVD ビデオの中のファイルをそのまま他のDVD にコピーすれば見られるのでしょ?」といった質問がありますが、単純にコピーするだけではDVD ビデオとしては機能しません。もちろんデュプリケーターでコピーをしても、コピーは出来ますが再生は出来ません。今回は、ほとんどのプレーヤーで再生可能なDVDビデオを作る際に注意しなければならない点についてご説明します。

2パターンあるDVDビデオの作り方

DVDビデオを作成するには2種類の方法が主流かと思います。1つ目はビデオカメラで撮影したSDカードの映像をPCにコピーして専用ソフトを使ってDVDにする方法。もう一つはSDカードを直接DVDレコーダーに吸い上げてからDVDに書き出す方法です。PCで編集すると写真データでもスライドショーにしたり、タイトルや文字を挿入したりできるので、主流はPCでのDVD作成になるでしょう。

PCで作成するDVDビデオの注意点

映像の変換など、オーサリングは有料の専用ソフトで行う。

PC を使って映像をオーサリングしてDVD ビデオを作成する時は、編集作業はWindows ムービーメーカーなどフリーソフトを利用しても問題はないかと思うのですが、最後の映像の変換と書き出しについては、DVD の出来に大きく影響するので有料のオーサリングソフトを使った方がより高品質なDVDビデオになります。この過程をフリーソフトなどで行うと、画質が極端に悪くなったり、機器によって再生できなかったりといった不具合が起こることが多いのです。どれも1 万円前後で入手できるので、簡単に映像編集が出来るものなど何かと役に立つので、1本あっても損はないでしょう。

セーフティーゾーンを意識する


DVDは配布先のテレビを通して見られることを前提に作らなければなりません。PCのモニターで見える外側ギリギリの部分にタイトルや文字を挿入すると、テレビ画面で見ると文字が切れてしまいます。PCモニターでは見れる部分でもテレビでは見られない部分は「セーフティーゾーン」と呼ばれています。映像にタイトルや文字を入れるときは、このセーフティーゾーンを意識して外枠全体の8割ほどを目安に文字を入れるようにしましょう。

映像は2時間以内に収める

1層式DVDに収録する映像の長さは2時間以内にすると高画質のまま収録できます。DVD ビデオの規格では、一層のものには標準の画質で約2 時間、二層のものでは約4時間まで収録することが可能です。
一層のDVD にも、画質を落とせば2 時間以上の映像を収録することができます。しかし、2時間を数分程度超えるぐらいならば画質の違いはさほど気になりませんが、数十分以上になると明らかに画質が悪くなります。2 時間を超える映像は二層のDVD を使えば良いのですが、二層のDVD は多少クセがあり、再生互換性(どの機器でも再生可能かどうか)が悪くなります。また二層DVD は一層DVD よりも値段が高くなるため、コストも増えてしまいます。DVD ビデオを作る際は、映像の長さは2 時間以内にして、一層のDVD に納まるようにするのが良いでしょう。2 時間を超える場合は、キリが良い箇所で映像を分けて、2枚のDVD にする方が良いでしょう。

「再生できない」を減らすために

DVDを制作するものにとって、配布先からの「再生できない」というクレームは一大事です。せっかく苦労してオーサリングしても、再生できなければその苦労も水の泡です。DVDビデオの作り方をきちんとマスターして少しでもクレームを減らしましょう。

弊社のデュプリケーターには、便利な機能がたくさんあります。パソコンが苦手な方でも簡単に使えるように、かつ業務用として質の高いコピーが出来るように設計されているのでコピー業者様だけでなく官公庁やボランティア団体様など幅広い分野で活躍しています。今回は、このデュプリケーターの機能について詳しく説明します。

PCに繋がないといけないの??

パソコンでDVDやブルーレイをコピーしているとメモリを大量に使用しますよね。このせいでほかの作業が滞ってしまい、仕事が中々進まないなんてことも。デュプリケーターは、PCでマスターディスクを作成するだけであとは単体で動作するコピー機です。これならパソコンのメモリ不足など気にすることなくデュプリケーターでコピーしながらPCでほかの作業が出来ます。ただし出来上がったDVDやブルーレイのディスクは、パソコンで一度確認しましょう。

デュプリケーターのいろいろな機能

デュプリケーターには様々な機能が搭載されています。特にハイエンドモデルデュプリケーターにはパソコン初心者の方でも簡単に扱えるタイプなのでおすすめです。ハイエンドモデルのデュプリケーターの機能については以下の通り。

1.ワンタッチコピーボタン
ハイエンドモデルのデュプリケーターには基本操作ボタンの4つに加えて、主に使用する機能をワンタッチで行える操作ボタンがさらに4つ搭載されています。

・コピー
・ソース選択
・速度選択
・テストコピー

コピーボタンを押すと、デュプリケーターのドライブトレーが自動で開くのでマスターとブランクディスクを液晶の指示通りに挿入するだけでコピーが自動的に始まります。細かい設定など必要のない方や、すぐにコピーがしたい場合などに便利な機能です。ソース選択を押すとデュプリケーターのどのポートからマスターデータを読み込むかがすぐに指定できます。

2.compare(コンペア)
マスターディスクと書き込み済みディスクとのデーターの照合のことです。
コピー終了後、マスターディスクのデータと違いがないか比較する機能です。通常だとコピーされたディスクの複数枚のうち1枚だけ抜き打ちでプレーヤーやPCで確認されると思いますが、ソフトウェアのデータや販売用のコピーなど1bitのミスも許されないデータを扱う場合は「コピー+コンペア」という機能を使って全数コンペアすることをおすすめします。

3.verify(ベリファイ)
ディスクの読み込み検査のことです。ディスクが読み込めるかどうかを検査する機能です。コピーを始める前に「プリスキャン」という機能を使ってマスターディスクに異常がないか確認することができるのでエラーやディスクの無駄を減らすことができます。

4.オーディオ編集機能
複数枚のオーディオCDの中から、選曲したデータのみをコピーすることができる機能です。お気に入りの曲だけをピックアップしてオリジナルCDを作るのもいいですね。

エラーを減らすために

デュプリケーターには色々な機能があることがわかりました。これらの機能を上手く活用すればより品質の高いDVDやブルーレイが簡単に複製することができますね。また、正しく操作することによって誤操作によるエラーも減るので機械の操作が苦手な方はハイエンドモデルのDVDデュプリケーターやBDデュプリケーターの利用がおすすめです。

とはいっても、デュプリケーターでのコピーにもあらゆる原因によってエラーが生じます。デュプリケーターでのコピーエラーの主な原因は以下の通りです。

・マスターディスクのクローズ処理がなされていない
DVD,ブルーレイ,CDのマスターディスクにはそれぞれファイナライズ処理が必ず必要です。きちんとクローズしておかないと他の機器で再生できないなどのトラブルになります。
・電源不足
たこ足配線が原因でデュプリケーターのドライブが電力不足により誤作動や書込みミスが生じます。デュプリケーターの配線は必ず壁から電源をとるようにしましょう。

その他デュプリケーターのエラーには様々な要因が考えられるので、エラーが生じたら一度上記の確認をしてみましょう。

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